全国で地域包括ケアシステムの構築に向けた動きが進みつつあるようです。それを考えていく中で、医療と介護分野のコミュニケーションに関して、各地域で苦労されていることを耳にします。加えて、湘南西部二次医療圏(平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町)では医療区分1の患者さんにおいて、急性期病院からの転院転出が医療・介護度の面から困難な方が多く、また、その交渉に各医療機関が多くの時間を費やしていることが明らかになりました。
 
 そこでそれぞれの病院、診療所(とくに在宅)、介護施設が受け入れ可能な患者さんの病態をネット上で共有して、それを基に転院転出患者さんの対応可能な施設を検索・抽出し、ネットを通じて第一段階の交渉ができるならば、地域包括ケアシステムや地域医療構想に関する日常業務の上で大いに役立つと考え、2018年から準備してまいりました。
 
 そして、2020年4月からmedical B.I.G. net®と称して、COVID-19で世界全体が慌しい中にもかかわらず、本格稼働いたしました。Bは病院協会、Iは医師会、Gは行政の頭文字をとったもので、地域包括ケアシステムを形作るためには、この三者の協力が欠かせないとの思いで名付けられたものです。
 
 稼働してゆく中で湘南西部医療圏での活用が進み、その利便性が少しづつ理解されるようになってきました。また、2021年度からは周辺地域に拡大を計画し、地域包括ケアシステムの運用が地域の実態に即したものになることを目指しております。長く続いているCOVID-19の厳しい環境下ですが、関係各位のご協力をよろしくお願いいたします。

 
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                                2021年8月
                                湘南西部病院協会会長
                                鈴 木 龍 太
 
                                湘南西部病院協会顧問
                                medical B.I.G. net® 事務局長
                                丹 羽 明 博